皆さん、こんにちは。 株式投資を始めようと思ったとき、「株価ってどうやって決まるの?」「何を見ればいいの?」と疑問に思うことはありませんか?
ニュースで毎日のように変動する株価ですが、その動きの裏には明確な仕組みがあります。 今回は、株価が決まる基本的なメカニズムと、投資家が最も重視すべき指標の一つである「EPS(1株当たり利益)」について、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
この記事を読めば、株価変動の理由が少しずつ理解できるようになり、投資判断の基礎が身につくはずです。
目次
- 株価はそもそもどのように決まるのか?
- EPS(1株当たり利益)の定義と計算式。
- 「株価 = EPS × PER」 というロジックの解説
- 株価が2倍になるための2つのルート(利益が増えるか、人気が出るか)。
- なぜEPSを見るのが大事なのか
- まとめ
1. 株価はそもそもどのように決まるのか?
株価は、一言で言えば「買いたい人(需要)」と「売りたい人(供給)」のバランスで決まります。
これは、スーパーマーケットで野菜の値段が決まるのと同じ原理です。 例えば、ある会社の株を「欲しい!」と思う人が多ければ、高い値段でも買おうとするため、株価は上がります。逆に、「もう手放したい」と思う人が多ければ、安い値段でしか売れなくなるため、株価は下がります。
株式市場では、世界中の投資家が「いくらなら買いたい」「いくらなら売りたい」という注文を出しています。証券取引所は、その注文を瞬時にマッチングさせ、売買が成立した価格がその瞬間の「株価」となります。
イメージとしては、巨大なオークション会場のようなものです。

上の図のように、買いたい人(BUYERS)の勢いが強ければ天秤は傾き、株価は上昇(RISING)します。 企業の業績が良いニュースが出たり、将来への期待が高まったりすると、「買いたい」人が増えて株価が上がるわけです。
2. EPS(1株当たり利益)の定義と計算式。
では、投資家は何を基準に「買いたい」「売りたい」を判断しているのでしょうか? その最も重要な判断材料の一つが、企業の「稼ぐ力」を示すEPS(イー・ピー・エス)です。
EPSとは、Earnings Per Shareの略で、日本語では「1株当たり利益」といいます。 これは、「企業が1年間に稼いだ最終的な利益(当期純利益)を、発行している株式の総数で割ったもの」です。
計算式は以下のようになります。
EPS(円) = 当期純利益 ÷ 発行済株式総数
例えば、ある会社が1年間で1億円の純利益を出し、その会社の発行済み株式数が100万株だったとします。 この場合のEPSは、 100,000,000円 ÷ 1,000,000株 = 100円 となります。 つまり、この会社の株を1株持っているということは、年間100円分の利益を生み出す権利を持っている、と考えることができます。

この図のように、会社全体の大きな利益の塊を、株式の数で細かく切り分けた一つ分がEPSです。 EPSが高ければ高いほど、その企業は効率よく利益を稼ぎ出していることになり、投資家にとって魅力的な株と言えます。
3. 「株価 = EPS × PER」 というロジックの解説
ここからが非常に重要です。株価を理解するための「魔法の方程式」とも言えるロジックをご紹介します。 それがこちらです。
株価 = EPS(1株当たり利益) × PER(株価収益率)
この式は、株価が「企業の実力(EPS)」と「市場からの期待(PER)」の掛け算で決まっていることを表しています。
- EPS(実力): 先ほど説明した通り、企業の稼ぐ力そのものです。
- PER(期待): Price Earnings Ratioの略で、「株価収益率」と呼ばれます。「現在の株価が、1株当たり利益の何倍まで買われているか」を示す指標です。
PERは、投資家の「人気投票」のような側面があります。 「この会社は将来もっと成長するだろう!」と多くの投資家が期待すれば、PERは高くなります(例えば20倍、30倍)。逆に、「成長は期待できないな」と思われれば、PERは低くなります(例えば10倍以下)。
つまり、株価は、 「今の稼ぎ(EPS)」 × 「将来への期待度(PER)」 で決まっているのです。このロジックを理解することが、株式投資の第一歩となります。
4. 株価が2倍になるための2つのルート(利益が増えるか、人気が出るか)。
先ほどの「株価 = EPS × PER」の式を使うと、株価が上がる仕組みがより明確に見えてきます。 例えば、あなたが持っている株の価格が2倍になるには、どのようなパターンがあるでしょうか? 大きく分けて2つのルートがあります。
ルート1:企業の稼ぐ力がアップする(EPSが増える)
企業が新商品をヒットさせたり、コストを削減したりして、純利益が2倍になったとします。発行済み株式数が変わらなければ、当然EPSも2倍になります。 もし、市場からの期待度(PER)が変わらなければ、 株価(2倍) = EPS(2倍) × PER(変わらず) となり、株価は2倍になります。これが、業績成長による真っ当な株価上昇です。
ルート2:市場からの人気が急上昇する(PERが上がる)
企業の利益(EPS)は変わらなくても、何らかの理由で投資家の注目が集まり、「もっと高い値段でも買いたい!」という人が急増したとします。 すると、期待度であるPERが上昇します。仮にPERが15倍から30倍へ2倍になれば、 株価(2倍) = EPS(変わらず) × PER(2倍) となり、この場合も株価は2倍になります。これは、テーマ株ブームなどでよく見られる現象です。
もちろん、EPSも増えてPERも上がるという「最高のシナリオ」もありますし、逆に両方下がる「最悪のシナリオ」もあります。

このように、株価上昇には「実力アップ(EPS)」と「人気アップ(PER)」という2つのエンジンがあることを覚えておきましょう。
5. なぜEPSを見るのが大事なのか
ここまで読んで、「じゃあ、PER(人気)が上がりそうな株を買えばいいの?」と思った方もいるかもしれません。 短期的な売買であれば、それも一つの戦略です。しかし、中長期的に安定して資産を増やしたいのであれば、何よりも「EPS」の推移を見るべきです。
なぜなら、PER(人気・期待)は水物だからです。市場の雰囲気や一時的なニュースで簡単に乱高下します。人気だけで上がった株価は、人気がなくなればすぐに元に戻ってしまいます(バブル崩壊などが良い例です)。
一方、EPSは企業の「基礎体力」そのものです。 一時的な要因で変動することもありますが、優れたビジネスモデルを持ち、着実に成長している企業であれば、EPSは長期的に右肩上がりになっていきます。
「株価 = EPS × PER」の式を思い出してください。 たとえPER(人気)が一定であっても、EPS(実力)が毎年10%ずつ成長していけば、理論上、株価も毎年10%ずつ上昇していくことになります。
長期投資において最も確実性が高いのは、「EPSを着実に伸ばし続けている企業に投資すること」なのです。 日々の株価の動きに一喜一憂するのではなく、「この会社は来年、再来年とEPSを増やしていけるだろうか?」という視点を持つことが、賢い投資家への第一歩です。
6. まとめ
今回は、株価が決まる仕組みと、最重要指標「EPS」について解説しました。
要点をまとめます。
- 株価は、買いたい人(需要)と売りたい人(供給)のバランスで決まる。
- EPS(1株当たり利益)は、企業の稼ぐ力を示す「実力値」。
- 株価は「EPS(実力) × PER(期待)」というロジックで構成されている。
- 株価が上がるには、EPSが増えるか、PERが上がるかの2つのルートがある。
- 長期投資では、変動しやすいPER(人気)よりも、着実に成長するEPS(実力)を重視することが大切。
これから投資を始める方は、気になる銘柄を見つけたら、まずはその企業の「EPSの推移」をチェックしてみてください。過去数年間、EPSが増え続けている企業は、それだけで投資を検討する価値があるかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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